遺書とは、死ぬことを前提に書くものです。
例えば、1985年の日航機の墜落のときには、現場から犠牲者の書いた遺書がいくつか見つかりました。
その遺書を見ると、遺書を見ると、犠牲者の悲痛な叫び、家族への感謝などが書かれています。
遺言書は、遺書と同じく家族への想いなども書きますが、死後の財産の処置について書き残す文章で、民法で定められた法律行為です。
遺書は、まもなく死が訪れるというときに書きますが、遺言書は死までの時間は差し迫ったものではなく、そのときの状況などにより、何回も書き直すことができます。
例えば、奥様が掃除をしているときに、タンスの奥から旦那様の遺書が出てくると、病気か何かで、この人はもう死んでしまうんじゃないのかと思って、ぞっとすると思います。
しかし、遺言書は遺書とは異なり、死ぬ直前に書くものではありません。
遺言書は、自分の子ども達などの相続人の間に争いが生じないために、書き残してくれたものです。
私も職業柄、遺言書を見る機会が多々ありますが、日付は亡くなる何年も前に書かれたものがほとんどです。
死ぬ直前になって準備するのでは、手遅れになってしまうことが多く、遅すぎるのです。